このページでは、日商簿記3級の概要について説明していきます。
また、商業関係の勉強をしたことがなかった私でも日商簿記3級に1か月で受かった方法(体験記)を紹介していきます。
とはいっても結論、この2冊をやり込めば、受かります。ここから2冊の特徴について見れます。
日商簿記3級の概要
日商簿記3級ってどんな資格?
そもそも簿記とは、お金の流れを記録・整理して、会社や個人のお金の状状態をはっきりさせるルールのことです。例えば、会社がお金を使ったり、売上を得たりした時に、それを正しく記録して、最終的に「どれくらい儲かったか?」「今どれくらいお金や借金があるか?」が分かるようになります。
その中でも日商簿記3級とは、簿記の基本ルールを学ぶための資格の1つで、1番優しいレベルです。会社の経理やお金の管理をするために必要な知識を学べます。
日商簿記3級の受験方法
日商簿記3級の試験は「統一試験」と「ネット試験」の2つの方法で受験できます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の都合に合わせて選んでください。
統一試験(ペーパー試験) | ネット試験(CBT試験) | |
試験日 | 年3回(6月・11月・2月) | ほぼ毎日 |
試験会場 | 全国の商工会議所が指定する会場 | 全国のネット試験会場(CBTテストセンター) |
申し込み方法 | 各商工会議所のWEBサイトや窓口で申し込む | 日商簿記|CBT-Solutions CBT|PBT試験 受験者ポータルサイト |
受験料 | 3,300円(税込み) ※2025/02/27 | 3,300円(税込み) ※2025/02/27 |
試験時間 | 60分 | 60分 |
出題範囲 ※出題範囲はどちらも同じ | 商工会議所の出題区分表で確認 | 商工会議所の出題区分表で確認 |
受験方法のメリット | ・答案用紙にメモを書き込んで、消す解き方ができる ・問題用紙に直接メモできる | ・いつでも、何度でも受験可能 ・その場で点数や合否が確認できる ・パソコン操作に慣れている人向き |
合格率 | 35%前後 | 40%前後 |
ネット試験であれば、途中で試験日程を変更することも可能でした。
日商簿記3級の勉強時間
日商簿記3級に合格するのに必要な勉強時間は、初めて簿記を学ぶ人であれば、100時間程度だと言われています。
私は、日商簿記3級の勉強で始めて簿記について学びましたが、1日に平均2.5時間勉強し、1か月程度で合格できました。
日商簿記3級の合格ライン・合格難易度
日商簿記3級は、100点満点中70点以上で合格で70点未満は不合格となります。
試験は3問構成(仕分け、試算表、財務諸表など)になっており、部分点もあります。
合格率は40%程度となっていおり、初心者でも独学で合格できるレベルです!
日商簿記3級の勉強方法
ここからは体験記を含めて解説していきます。日商簿記3級の勉強方法には市販のテキストで行う方法と通信講座を利用して行う方法があります。
私の場合は、市販のもの(テキスト・過去問)を利用して、一通り勉強しました。
しかし、上記の方法だと、パソコンではなく紙で勉強をしていたのでCBT形式を選んだ私からすると少し不安でした。そこで、ついでに2級も目指しつつ、確実に3級の知識を身に着け合格するために、通信講座のクレアールを使用しました。
以下では、そのことを踏まえて2通りのメリット・デメリットや最終的におすすめの勉強方法を紹介していきます。
独学のメリット・デメリット+オススメのテキスト
市販のテキスト・過去問を利用した勉強方法のメリット・デメリットを紹介します。ついでに勉強するうえでの注意点やオススメのテキスト・過去問を紹介します。
・安い。3000円くらいでテキストと過去問が変える。
・理解が速い人であれば、どんどん進めることができる
・基本的に自分で解決する必要がある。
・簿記の知識を誤って理解する可能性がある。
→試算表や財務諸表はややこしいです。公認会計士の方でも、理解が誤っていることがあるそうです。
・テキストでわからないことがあっても、その部分を飛ばして勉強する
→過去問や問題集をやっていれば、そのうち理解できるようになります。モチベ維持のためにも重要!どうしても分からない場合はYouTubeなどに上がっている動画を参考にするとよいでしょう。
・勘定科目だけを覚えようとしない
→勘定科目という専門用語がたくさん出てきますが、これを単体で覚えるのはお勧めしません。非効率です。問題をやっていれば自然と覚えられます。
・CBTで受ける方はパソコンでの回答に慣れておきましょう
→ネット上に「ネットスクール」という無料で簿記の試験を体験できるサイトがあります。内容を確認しましたが、実際に受けた試験とかなり近い形式で体験できます。
デメリットや注意点がたくさんありますが、簿記3級は独学で十分合格できる試験です。独学で勉強してみたいという方には、以下のテキスト・過去問をお勧めします。実際に私もこれで大半の内容を理解できました。
【おすすめのテキスト・過去問】
・専門用語や流れなどを4コマ漫画形式で説明してある。
・勘定科目(専門用語)などの覚える内容がまとめられている。
・適度に色分けされている。
・図を使った説明がある。
・チャプター事に問題が載っている。
※私が購入したものだと、20チャプターほどあって練習問題が30個ほどある。
・12回分の過去問が載っている。
・最初の方に専門用語の説明が載っている。
・最後の方は、実際の試験よりも少し難しい問題となっている。
・各大門の対策が書かれている。
・1つ1つの問題に対して解説が載っている。
・図を使った解説がある。
・主に白黒で書かれている。
通信講座のメリット・デメリット+おすすめの通信講座(クレアール)
私は、学習の大半を市販のテキストで勉強しました。しかし、市販のものではCBT形式を練習することはできず、簿記2級の取得に向け、しっかり理解したいと考えていたので「クレアール」という通信講座を始めました。
ここでは、通信講座を利用するメリット・デメリットに加え、クレアールの特徴について解説します。
・カリキュラムがあるのでスムーズに学習できる。
・質問サポートがあるので挫折しにくい。
・スマホやPCさえあればいつでも勉強が可能
・費用が高い(1万円ほど)
・動画視聴する必要があり、自分のペースで進めにくい。
・教材が自分に合わない場合がある。
・テキスト・問題集などが冊子とデータ媒体(pdf)両方ついてくる
・本番さながらの模擬試験を体験できる(CBT用)
・登録してから2年間視聴する事が可能である
・無制限で質問ができる
・講義内容が30分から1時間程度のものになっている
・合格できなかった場合の保障制度がある
・日商簿記3級パックの場合1.5万円程度(割引期間であれば1万円程度)
・日商簿記2・3級パックの場合6万円弱(割引期間であれば4万円弱)←2級まで同時取得をしたい方にオススメ!
・日商簿記2級パックの場合5万円程度(割引間であれば3.5万円程度)
【クレアールを実際に使ってみて感じたこと】
◎よかった点
・CBTの模擬問題は実際のテストに近いものでした。実際のテストよりもかなり難しく作られているので、完璧にできるようにすれば、余裕をもって合格ができると思います。
・データ(pdf)のテキストもあるので、便利!
iPadなどを持っていれば、テキストを持ち歩かなくても勉強できます。
・講師の方の説明がとても分かりやすいです。
・倍速で視聴可能
△改善してほしい点
・画質が少しあらい
・講師の方の字が少し読みづらい
簿記の内容はかなり複雑です。資格に合格した場合でも誤って理解していることがよくあります。
もし、簿記の知識を業務で活かせるようにしたいという方には、クレアールに限らず通信講座で学ぶことをお勧めします。
勉強するうえで必要になったもの
ここでは、簿記3級を勉強するうえで必須のもの、あってよかったものを紹介していきます。
電卓(必須)
電卓は必須です。そこまで高いものではないので、必ず用意しましょう!私は以下の電卓を使用しました。この電卓は簿記2級の取得の際にも使えることができるので、簿記2級も視野に入れている方にはお勧めです。
価格 | 約2,500円 |
重量 | 175g |
サイズ | 107mm × 178.5mm × 26.1mm |
桁数 | 12桁 |
液晶 | チルト |
裏面滑り止め | △ |
00キー | 〇 |
バックスペースキー | 〇 |
メモリー機能 | 〇 |
ルート | 〇 |
日数計算 | × |
早打ち機能 | 〇 |
静音機能 | 〇 |
パソコン(あると便利)
特にCBT形式で受験される方は、試験前にパソコン操作に慣れておく必要があります。絶対必要なわけではありませんが、不安な方は購入を検討されることをお勧めします。
ちなみに、上記で紹介したクレアールはスマホやiPadなどで受講できますが、CBT形式の模擬試験を体験するにはPCが必要になってきます。
以下のスペック表を参考にパソコンの購入も考えてみてください。あまり高スペック&高コストなモノを用意する必要はありません。
項目 | 最低限のスペック | おすすめのスペック |
CPU | Intel Core i3 / Ryzen 3 | Intel Core i5 / Ryzen 5 |
メモリ(RAM) | 8GB | 16GB |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 512GB |
ディスプレイ | 13~15インチ | 14~15インチ |
バッテリー | 4~6時間 | 8時間以上(持ち運び重視) |
OS | Windows 10/11, macOS | Windows 11 |
【おすすめノートPCモデル(予算別)】
予算5~7万円:コスパ重視(最低限スペック)
・Lenovo IdealPad Slim3 (Core i3 / 8GB / 256 SSD)
予算8~10万円:快適に使える
・Dell Inspiron 14 (Core i5 / 16GB / 512GB SSD)
・HP Pavilion Aero 13 (Ryzen 5 / 16GB / 512 SSD)
予算10万円以上:長く使いたいなら
・MacBook Air M2 (macOSで問題ないなら)
・ThinkPad E14 Gen 4 (Windows/耐久性&打ちやすいキーボード)
パソコンを店舗で買うと損をする可能性があります。
私自身も、某家電量販店でノートPCを買った経験があります。なんの知識もなかったのでいわれるがまま買いました(約15万円)。数年使って動作が重くなり、新しく買うことにしました。その時は自分で勉強してから、パソコンに詳しい知り合いに聞きながらネットで購入しました。8万円ほどでより性能のいいものが手に入って快適に使うことができています。
皆さんも、ある程度自分で勉強してから購入することをお勧めします!
気になる点を体験記をもとに回答!
ここでは、私の体験をもとに、質問に回答する形で答えていきます。
- Q日商簿記3級は独学で合格できるの?
- A
十分可能です!ただし、目的に応じて勉強を選択してください。「ただ資格が欲しい」「家計簿管理に使いたい」という方であれば独学をおすすめします。コストも1万円以内で済みます。「経理の仕事に活かしたい」「個人事業に活かしたい」という方であれば通信講座の利用をおすすします。簿記の知識は少し複雑です。独学の場合、誤って理解してしまう可能性があります。上記でおすすめのテキストや通信講座の説明をしています。
- Q日商簿記3級を実際にどんなことに活かせている?
- A
私自身は、自分の家計管理に使用しています。Excel上で簿記の知識を使って効果的に家計管理が可能です。下記に示す方のブログを参考に家計管理をしています。株・個人事業・クレカ利用などを使用している方に特にオススメです。そのほかにも、経理の仕事や経営をしたい方は持っておくべきです。個人的に簿記3級は義務教育に取り入れるくらい重要だと思います。
まとめ
以上が体験談を含めた簿記3級のおすすめ勉強方法になります。
自分に合った学習方法を見つけて、皆さんも合格を目指してください!
コメント